本の虫Kdmのブログ

歴史・軍事等の本の感想、日々思った事を気ままに書きます。

【卒業論文】昭和戦前期における陸軍派閥抗争と渡邉錠太郎

2018年提出の卒業論文『昭和戦前期における陸軍派閥抗争と渡邉錠太郎』です。

 

渡邉大将の伝記は長い間、保阪正康氏の著作や図書館等で見られる少数出版の本しか無かったのですが、最近は岩井秀一郎氏の『渡辺錠太郎伝』(小学館 2020年)の出版で広く知られるようになりました。
渡邉錠太郎は日本陸軍の中でも良識派に属する軍人で個人的に大好きな軍人なので、こうして広く知られるようになったのはとても嬉しいことです。

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卒業論文(プライバシー保護のため一部隠してあります。)

第一章、第二章では、渡邉の経歴と軍制改革論を含めた昭和戦前までの論説を分析する事で、渡邉がどのような人物だったか明らかにしました。
第二章の「渡邉と大陸における権益」では一次資料から渡邉錠太郎の中国観、満蒙の権益に対する認識を紹介しています。

 

第三章、第四章では、2018年当時の文献で渡邉の政治的位置づけが定まっていなかった事から、統制派、皇道派それぞれから見た渡邉の位置づけを行いました。

 

第五章では二・二六事件で渡邉大将が襲撃された原因の一つである、渡邉と天皇機関説の事件(名古屋訓示問題)を考察しています。名古屋訓示に始まる渡邉大将排撃の経過を『真崎甚三郎日記』を中心に明らかにしました。付属の「表1」と一緒にお読みください。

 

拙文駄文ですが、ご一読くださればと思います。

後日、見やすいように引用文献と参考文献を分割して再度アップする予定です。

 

最後にひとつだけ。剽窃(ひょうせつ)は不正行為なので絶対にやめましょう。
この論文の著作権は当ブログ主に属します。

「メリアム・ウェブスターのオンライン辞書では、剽窃行為について「本人に言及することなく他人の言葉やアイデアを使用する行為」と説明しています。
言い換えれば、出典を明記せずに他の誰かの考え、アイデア、言葉、文章、研究結果を使ったり、それらを自分のオリジナルの著作物として報告したりすることが剽窃行為とみなされます。」

剽窃は倫理に反することであり、著作権を侵害するなど法に触れる場合もあります。」
以下のサイトより引用。

USACO 剽窃行為を事前に防ぐためにできること
https://www2.usaco.co.jp/shop/pages/editage_how_to_28.aspx

近畿大学 剽窃防止の啓発
https://www.kindai.ac.jp/campus-life/guide/plagiarism/

 

【2021/3/6追記】

分割版をアップロードしました。
大変お待たせ致しました。m(__)m

【2021/3/7追記】

ただいま公開は停止させていただいております。
何か機会があって気が向いたら再公開するかもしれません。